課題が残る「命を守る訓練」

9月3日(月)は、命を守る訓練でした。命を守る訓練にもいろいろな種類がありますが、今回は、休み時間に地震、その後火災が発生したことを想定して訓練を行いました。春に行った訓練では、新しい教室からどのような経路をたどって避難するかを知るため、担任と一緒に一斉に避難しましたが、今回は事前指導をした後、実施日を知らせずに行いました。

しかし、今回は、いくつか課題が残りました。

休み時間だったこともあると思いますが、「訓練、訓練・・・」という放送であちこちから「ぎゃー」「わー」と大きな声が聞こえて来ました。そのため、次の指示の言葉を聞き逃してしまった子がたくさんいました。また、安全な場所に動いたらまず地面に座り、転ばないようにする、その後揺れがおさまってから落ち着いて避難するということが大事ですが、いきなり走り出した子も多くいました。

さらに、大きな災害がある度にその反省点を生かして避難の仕方も変わるんだなと分ったことがありました。これまでは外に出たら走って避難するようにしていました。しかし、消防署の方のお話では、「走っていて転んだり捻挫をしたりしても、そのことが原因でその後の余震の際に逃げ遅れることになる。本当の災害の時は、救急車も来られないし病院もやれないことがほとんどだから、小さなけがでもしないように気をつけて、自分の命は自分で守ることが大事です。」とご指導いただきました。

職員による消火訓練の後、上履きをきれいに雑巾で拭いて、3年生以下は煙体験を行いました。

前回は4年生以上が、今回は3年生以下が、煙が充満した場所では恐怖心が増すし、方向が分らなくなることを体験しました。

ちょうど、3日の給食には『救給カレー』がでましたし、台風21号接近のニュースもあり、「自分の命は自分で守る」ということを重ねて学習した1日になりました。残った課題については教室に戻ってから改めて学年に応じた指導をしました。そして、少し時間を空けて再度訓練をし直そうと考えています。

9月13日には、家庭教育学級として母親・研修委員会主催の『一緒に体験・一緒に考える防災』教室を行います。