子どもたちのいない午後の学校は静まりかえっていますが、学校の桜は今が盛りと咲き誇っています。あと10日待ってくれていれば、笠原小の素敵な子どもたちの笑顔の花との競演が実現したのに。春風に揺られた満開の枝から、ちらほらと散り始めているのを見ると、そんな思いを抑えきれません。
桜、つつじ、ユキヤナギ、新緑の山。ドリームガーデンの栗の木も新芽が芽吹きました。秋になるとまた、つやつやした実を子どもたちにいっぱいプレゼントしてくれるのでしょう。
しかし、葉桜もまた桜。希望に燃える心を照らす若緑が、入学する、進級する児童を迎えます。桜が散ってしまうのは名残惜しいですが、学校の木々も、私たちも、その日を楽しみに待っています。
月別アーカイブ: 2023年3月
3月22日(水)の朝です。ここのところの、陽気に誘われて、校地内の桜が開きはじめました。日当たりのいいところではちらほらと、西門付近の少し山かげになるところでも蕾がほころび始めています。何と、地面に出た根から直接咲いている花もありました。「はじめは花が地面に落ちてると思ったよ」見つけた子も驚いていました。春の息吹と逞しい生命力を感じます。
掃除の後、5年2組の「ブラックタイガース」のメンバーに、チャレンジスポーツインぎふ事務局から届いた表彰状をお伝えしました。ボールパスラリー5年生の部で全県3位。結果もさることながら、チャレンジしたことそのものに、大きな意味と学びがあります。
給食後の掃除、この日はいつにも増して、全校児童の気迫が感じられました。掃除場所のあちこちで、「最後の掃除だから頑張るよ」「卒業式だからしっかりやるよ」の声と共にスタートし、全力で集中。4、5年生はその後も残って翌日の準備。本当によく頑張ってくれました。
素晴らしい卒業式になるに違いありません。
6年生はこの日、最後の授業を受けました。講師は校長です。
校長は子ども達に以下のような思いをしてほしいと願い、学校経営を続けてきました。
「小さな事かもしれないけれど、自分にはこんなよさがある。」「それを分かってくれている仲間が、先生がここ(笠原小)には確かにいる。」「みんなのおかげでなりたい自分に近づいた。」「夢がもてた」「自分は自分でいいんだ。生まれてきてよかったんだ。ここから始めればいいんだ。」「まちがってもいい。でもあきらめない。自分のために、誰かのために」
子ども達にそんな思いになってほしいと願うようになった根拠になるお話を、幼少期からの生い立ちからしみじみと、それでいてユーモアを織り交ぜお話をしました。子ども達も時には真剣な表情で、時には笑いながら聞くことができました。お話が終わると「だから心の宝物が大事なんだ!」と口々に話す子ども達の顔はとても晴々としていました。
3月20日の昼休み、後期の児童会委員長が校長室に集まり、1年間の歩みを振り返りました。アンケートの結果が示すように、どの委員長も、取り組んできたことが全校の仲間の心に響き、行動や雰囲気がよくなってきたと実感しています。雨の日も風の日も外に立ったり、毎日の地道な活動を丁寧に繰り返したり。そのときすぐには実感できなくとも、小さな行動を積み重ねることで大きなうねりを生み出すことができる。このことも、委員長を中心に全校児童で力を合わせて成し遂げた事実であり、全員の心の宝物です。