公益財団法人 田口福寿会様から笠原小学校に図書のご寄付をいただきました。「教育図書で表現力や感性高めてほしい」というお気持ちとともに頂戴し、子ども達の創造力を高め、幸せに生きるために活用していきたいと思います。ありがとうございました。

この田口文庫は、西濃運輸株式会社(現在のセイノーホールディングス株式会社)の創業者である、故田口利八(たぐちりはち)氏夫妻が、昭和47年に岐阜県内の学校教育の学習環境の向上を願い、公立小学校及び特別支援学校に図書の寄贈を始められ、今日まで毎年続けておられるものです。今年は笠原小学校が選ばれました。

 

令和四年度全日本通信珠算競技大会恵那地区大会で見事準優勝を果たしたメンバーです。有段者、上級者の強者揃い。
 表彰状を伝達した後の懇談の席上、「995かける331の暗算はできる?」と問いかけると、TKさんが受け止めてくれました。空中に彼だけが見える算盤を指で操作。瞬く間に「329,345」と導き出しました。電卓で検算すると、見事御明算。努力を積み重ねて得られるものの凄みを実感しました。
 どうかこれからも精進してください。

二舎と三舎の3階の窓からは、見事な遠望が広がり、笠原の街並みの向こうに、美しい山々を眺めることができます。ぐっと冷え込んだこの日も、快晴の秋空に、ほんのりと冠雪した白山、御岳山、木曽駒ケ岳、宝剣岳、空木岳等の中央アルプスが浮かび上がっていました。
 この風景も笠原小学校の宝物です。

    白山          御岳山       中央アルプス

 こうもり、だるま回り、地球回り。たくさんの技に挑戦。手にまめを作ってがんばったね。
 動物、恐竜、自動車。粘土で一生懸命につくったよ。最高に素敵な作品ばかりです。

 運動が得意な子、苦手な子、工作が得意な子、苦手な子。
 一人一人みんなちがいます。
 くらべてがっかりする必要なんてない。


 しっかりと鉄棒を握りしめて頑張ろうとしている今が、目の前の作品が、今のあなたの、ひとりひとりの最高です。

これまでも、粘り強く取り組み、半年以上かけて乗ることができるようになった子がいます。宝くじ基金で新しい一輪車を買っていただいて以来、一段と多くの子が挑戦するようになりました。安全のために、運動委員が状態を点検してくれています。しかし台数と、楽しむ子が増えて、使用後の整頓が少しおろそかになっていました。
 そこで立ち上がったのが、4年生の一輪車愛好家のメンバーです。自分達でポスターを作って整頓を呼びかけました。それだけでなく、休み時間の終わりには、整頓を確認し、よかった日にはそのポスターにシールを貼って仲間を励ましています。
 4年生はまだ委員会メンバーではありません。しかし、5、6年生が根付かせつつある「自治の文化」が、確実に下級生に、全校へと広がりつつあります。

 これも、この自治の文化も、笠原原小学校の宝物です。

笠原小学校の宝物の一つが掃除です。

 掃除は健康な生活を送る上で必要なもの。でも面倒なもの。手を抜こうと思えばたやすい。楽をしたくなる自分と、いや、やりきろうと思う自分の間で心が揺れる。だからこそ学校で取組む値打ちがあるのです。
 いつも完璧である必要なんてないし、そんなことは無理です。迷いながら、揺れながら、しかし環境委員会のリードで、先生も一緒に、一歩ずつなりたい自分に近づく努力をしています。その努力が、心が、こんな素敵な姿に表れています。

 この歩みこそが宝物なのです。

 代表委員会が前期からずっと続けている挨拶運動。寒いも暑い日も、毎日のように門に立ち、挨拶で登校する仲間に温もりを届けています。

 今朝は、正門。素敵に挨拶をしてくれる人もいれば、返してくれない子もいると反省の声。
「キャンペーンで目標の「一日7人」に挨拶したからもう(しなくて)いいという子もいたよ」「それはおかしいよね」

 ちょっと残念。でも、それでいいんです。活動の意味や値打ちを分かってもらうことにも、活動が大きなうねりになって本物になっていくにも時間がかかるもの。粘り強く続けてみよう。大変だった分だけ、大きな喜びと心の力がきっとみんなで共有できる。
 大丈夫、6年生のリードのおかげで、笠原小学校にはたくさんの本物の活動が生まれつつありますよ。

 自治という文化が、笠原小に根付きつつあります。

10月3日から約1ヶ月、2年1組に教育実習生として、本校卒業生の水野先生が入ってくれています。今日は集大成の研究授業。2時間目の算数でした。多くの先生たちも参観に駆けつける中、児童も生き生きと取り組みました。大学3年生のさわやか青年。子どもを見る目の優しさと細やかさ、かける言葉と笑顔の温かさ、指導の丁寧さと使命感の強さが表れた45分で余裕をもって終えた授業は素晴らしく、保護者の方にも参観していただきたいほどでした。今週いっぱいでお別れ。学級の児童は悲しむでしょう。それも勉強。是非先生になって、笠原に帰って来てください。

廊下に置いてある雑巾かけです。懸命に掃除しているので、雑巾自体は真っ黒。しかし、掃除の後、きれいに整えてかけようとしていることが伝わります。
 廊下は公共の場所。そこに置いてあるものも、児童の学習環境、乱れていれば、そういうものが、美しく整っていれば美しく爽やかなものが、児童の目を通して体に入っていきます。
 笠原小学校の雑巾かけは、児童の心のこもった芸術作品であり、宝物です。