あおぞら学級の子どもたちが、「心のとも運動」を通して、学校で使える文具を買ってもらえるように、全校の仲間や先生方に働きかけました。(1/25の投稿参照)
1/29(金)、その販売によって得た収益の一部を報酬としていただき、「買い物学習」に行ってきました。事前に買うものを決めてから出掛ける子、店に行ってから決められた金額の範囲内で買いたいものを決める子など、一人一人の状態やねらいに合った買い物学習を楽しみました。レジで店員さんに対して「お願いします」「ありがとうございます」等のあいさつを交わし、コミュニケーションを取ることもできました。
これまでの活動を通して、子どもたちは望ましい勤労観や職業観につながる人の役に立てたという自己有用感を得ることができました。また、得た賃金を使って好きなものを買い、代金を支払って商品、お釣りやレシートをきちんと受け取るという経済活動を体験してきました。
現在では、電子マネーやタブレット決裁(クレジット)の利用もあり、現金を支払って購入する機会が減ってきています。買い物経験の少ない子どもたちには、お金と商品の等価交換だけでなく、その延長上にキャッシュレスが存在することを理解させていかなければなりません。また、筆算ができる等の計算としての技能は身に付いていても、100円は10円が10枚と同値であることや、代金ぴったりの金種が用意できないときは、持っている金種で多く払えばいいということが、まだ分かっていない子もいます。成長とともに気付いたり身に付いたりしていくのかもしれませんが、キャッシュレスが進めば進むほど、こういう知識が必要だということは、見過ごされていってしまうかもしません。特支学級の学習内容や学習素材の工夫をしていかなければならないと感じています。
いずれにしても、買い物をすることは、現金やキャッシュレスにかかわらず代金を支払って商品、お釣りやレシートをきちんと受け取るという経済活動の基礎基本であり、社会的自立を目指していく子どもたちにとって大切スキルでもあるので、これからもこうした経験ができるようにしていきたいと思います。