長い夏休みが終わり、学校に生徒たちが戻ってきました。以前紹介したように、この休み中に北舎2、3階の特別教室と体育館等を改修しました。とても綺麗になりました。体育館は、早速体育で使用しました。理科室の生徒へのお披露目は来週以降となります。図書館もこれから本を搬入してから生徒へのお披露目となります。

 今日は午前授業、生徒たちは、夏休み明け集会と学級指導のあと2時間授業を受けて帰ります。明日は期末テストです。夏休み中の学習の成果が存分に発揮されることを期待しています。

新しく回収された校舎の一部です

体育館
図書室
第1理科室
会議室

 8月2日(土)、市長・教育長と語る会の後、多治見市PTA連合会の講演会に参加しました。
 元TBSアナウンサー下村健一氏を迎え、「情報に惑わされないための4つの情報力スイッチ」と題したお話を聞きました。中学生の皆さんは、小5の国語の教科書「想像のスイッチを入れよう」で下村氏の著書と触れ合っています。
 新しい情報に接したときにはまず一旦立ち止まる(「ー」+「止」=「正」)のが正しい!と漢字になぞらえ子供にも分かりやすくお話をしてくださいました。そして、①立ち止まり決めつけないこと②事実なのか話し手の印象なのかを考え③他の見方はないか④情報の裏には何が隠れているのかの4つのスイッチを入れて考えることが大事とのことでした。
 下村氏は、ネット機器が進歩し、便利なはずのデジタルツールが誤解や争いを招いてしまう現状を危惧して講演を続けられています。これからの世の中を作っていくのは小中学生の若い方たちです。スマホ・タブレットの小さい画面の中だけではなく、その奥に何が隠れているのか窓を開けて広い景色を見てほしいとおっしゃっていました。

 夏休み中に北陵中の校舎がリニューアルしています。体育館の床の張り替えやカーテンのリニューアル、北舎特別棟の全面リニューアル、教室の照明LED化、放送設備のリニューアル等を実施しています。記録的な猛暑の中、工事関係者、各業者の皆さんが生徒たちのために精一杯働いてくださっています。感謝です。夏休み明け、生徒が登校してきた時に気持ちよく生活できることでしょう。楽しみに待っていてください。

 本日、7月に本校で平和学習の講師をつとめてくださった鬼頭さんが主催する「多治見空襲の史跡を巡るツアー」が開催されました。本校から生徒3名、保護者1名、教員1名が参加しました。根本小学校でも6月に鬼頭さんによる平和学習が実施されたので、根本小学校からも児童6名、地域の方1名、教員1名が参加しました。講演の時に紹介された幸町の伊藤稲荷にある忠魂碑に残る空襲による弾痕、多治見駅古渓用水広場にある多治見空襲の碑、昭和小学校に残されている旧校舎の空襲による弾痕や当時の学校日誌、米軍機による機銃掃射で小学生が命を落としたと思われる土岐川にかかる記念橋付近、美濃焼ミュージアムに展示されている陶器製の手榴弾などを見学すると共に鬼頭さんや美濃焼ミュージアムの館長さんから説明を受けました。実際に現場に立つことで、遠い80年前の記憶や記録に想いを馳せ、平和学習をさらに深めることができました。戦後80年、戦争体験者がどんどんお亡くなりになられており、それを語り継ぐ人も少なくなっています。戦争を知らない子供達が、この歴史を大いに学び、そこに想いを馳せることで、この戦争を風化されることなく、より良い次世代を築いていけるような未来が来ることを願わざるを得ません。

 なお、この模様はNHK岐阜の取材を受けており、8月19日以降の夕方の番組「まるっと岐阜」で紹介される予定になっています。