原爆ドーム

夏休み前の全校集会で,「立ち止まって考えること」について話しました。約40日の長い休みでしたが,皆さんはこの話を思い出し,「立ち止まって考える生活」が送れたでしょうか?

大きなけがや事故,トラブル等の情報が私のところに入ってくることはありませんでした。多くの人が自分自身の生活について考え,学校での日常生活と同じように,家庭でもよりよい『あたり前』を大切にしたのだと思い,たいへん嬉しいです。

私は,今年の夏休みは特に『立ち止まって考えること』を大切にしたいと思い,8月を迎えました。

なぜなら,今年は戦後70年の年だからです。日本がポツダム宣言を受諾し,太平洋戦争が終結した1945年8月15日から70年目を迎えます。

きっと皆さんの祖父母も戦争を知らない方がほとんどなのではないでしょうか。

私たち日本人からすると,日本で戦争が起こらないのが当たり前,平和なことが当たり前だと思ってしまいがちです。しかし今,私たちがこうして「平和である」と感じられるのは,先人が様々な苦難を乗り越え,努力を重ねてきた賜物であるし,これからは私たちが,「平和な日本」をつくり引き継いでいかなければならないと思います。そのために,私たちは平和について,立ち止まって考える必要があると思うのです。

社会科の教科書に「二つの平和」として,『積極的平和』と『消極的平和』という言葉があります。

単に「戦争が起こらなければいい」というのを『消極的平和』といいます。『積極的平和』というのは,私たちの世界で起こっている飢餓や貧困,テロや地域紛争,環境破壊や食料問題,もっと身近なことで言えば,新聞で見られる痛ましい事件やいじめ問題…こうしたさまざまな問題に目を向け,自分が何をすればよいかを考え,実現に向けて努力することを言います。

戦後70年という節目を,皆さんにも,平和について立ち止まって考えるよい機会にして欲しいと思います。本当の意味での平和の実現は難しいことですが,『考えること』が実現に向かう第一歩である思います。

多治見中学校は『あたり前』を大切にしています。生徒会執行部の人をはじめ,『あたり前」の質へもこだわろうとしています。よりよい『当たり前』に向かって努力を重ねようとする心が素晴らしいと思っています。

いよいよ中学校は,前期後半から後期前半の,実りの時期に入ります。この時期には多くの行事が行われ,集団はもちろん,一人一人にも多くの変化や成長が予想されます。どんなドラマがつくられ,どんな感動が生まれ,どんな成長が見られるか,とても楽しみです。

私は,『積極的集団づくり』に期待しています。

何も問題が起きなければよい,ただ単に行事をこなせばよいという姿勢は,『消極的集団づくり』と言えるでしょう。

『積極的集団づくり』とは,さまざまな活動のなかで問題点を見出し,一人一人が役割を通して,自分に何ができるか,何をすべきかを考えて動きをつくりだすことです。

前期後半がスタートします。ドラマティックに,感動を生み出し,大きな成長を手に入れる…そんな集団,そんな生活をつくっていきましょう!!